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2014年5月31日に、たくみの会メソッド入門セミナーに参加してから、
2年と9か月程が経ちます。
その間に起こった変化を、自分の記憶を振り返りながら記してみようと思います。

2010年末 社長就任
2011年  施工単価の横ばい状態に加え、材料等の高騰、社会保険問題などにより、
既存状態からの脱却、新たな会社の仕組みづくり、新規事業開拓を提案するも、
前経営者、社員の「今のままで良い」という空気の中、
説得を続けるがまるでうまくいかない状態。
2012年 現場責任者の新人へのいじめ、その他様々な行為が発覚した事により解雇。
それに伴い、同調していた作業員が辞めていく中、
現場作業未経験の知り合いに応援を頼んだり、自分自身も人手不足を補う為、
昼夜問わずの勤務を行い、なんとか会社を運営している状態で、
はっきり言ってしんどい事ばかり。
今を維持するだけで精いっぱいで、未来像もうまく描けず、
正直楽しくない日々が続いていました。

たくみの会に参加したのは、その最中の2014年5月31日です。
あの時は、白神先生に参加目的を問われ、
「作業員の腰痛を減らしたい、作業の効率アップをしたい為」と説明しましたが、
今思えば何か転機となるものがないかという気持ちで参加したのだと思います。

そういえば、この文章を書くために、社員の入退者表を改めて見直しましたが、
面白い発見がありました。
2014年5月にたくみの会に参加してから、社員の入退者にある変化が生じています。

参加の時期を境に、現在の会社運営に繋がる人材が続々と入社してきているのです。
どの様な因果関係かは、はっきりしませんが、
ここは白神先生のお言葉をお借りして、「それが自然の摂理」という事にしておきます。

あの頃と今は何が違うのかを考えると、
1つには、社員に「言う事を聞かせよう」とする手法から、
「この指止まれ」手法に移行した事が挙げられます。
これはたくみの会で学んだ「相手に介入しない」がベースとなっています。

組織は同じ目的を共有出来る人間が集まり、
お互いに組織発展の為の知恵を出し合い、
楽しい未来を描きながら進んで行くのが理想的なのであって、
そうではない人間に無理やりこちらの思い通りに動けと言っても、
土台無理な話です。
それを生活の為だからと、無理をして続ける事は、
お互いにとってストレスになってしまいます。

そういった介入を最初の段階から避けるため、
当社のコンセプトを知る事の出来る場が必要だと考え、
それまで不定期更新だった会社のブログをリクルート用と位置付けて、
私の考え方や理想としているありようを淡々と載せていく事にしました。

すると、たまたまそれを見ていたある女性の方が、
自分の夫に当社での就職を勧めてくれ、
その結果、その夫は現在入社2年目。非常に真面目に働いてくれています。

現在も極力相手への介入を避ける様にし、
社員が自ら働きたくなる様に待遇なども可能な限り見直し続ける努力を続けています。

プロセス分解による効果
車の掃除などの業務は、口で言うだけでは率先してやってくれませんでした。
経営側としては、車は会社の看板という意識がありますので、
是非やって欲しいのですが、なかなかそうはいきませんでした。
その理由を素直に見つめてみた所、
きっと時間が掛かるという意識がネックになっているのではないかという事に
気が付きました。

それならばと、まず、掃除のプロセス分解を行ってみました。
すると、全ての工程を行うと1時間近く掛かりますが、
個別の作業に分けていくと、5つから6つの工程に分ける事ができ、
1つの工程は5分から10分で出来る事が分かりました。

その結果を元に表を作り、出来た工程にチェックを入れてもらうようにした所、
皆が掃除を日常的に行うようになりました。
しかも時間がある時は、他の人が乗っている車までです。これには正直驚きました。

私はプロセス分解を、夏みかん剥きと呼ぶ事にしています。
夏みかんは誰かが剥くまで手を付けない人が多いのと一緒だなと思います。
この経験が会社にとっての成功体験となり、
取り掛かりにくい作業に関しては、特にプロセス分解をして改善方法を考えています。

PDCA の日常化を目指す
たくみの会で教わったPDCAにより、
今までぼんやりしていた事柄の内容がはっきりとわかる様になりました。
問題だと思っていた事が実は全く問題では無かったり、
今、本当にやるべき事、出来る事が以前よりも分かる様になり、
問題の特定、改善が早く進むようになりました。

PDCAをその日の作業目標や、危険予知ミーティングなどに取り入れる事により、
一時的改善ではなく、継続的改善が行える為の習慣づくり、環境づくりを進めています。
また、PDCAは仕事でのみ使えるものでは無く、
全てのジャンルにおいても有効なものであるという事を、
社員に理解してもらえるよう、心掛けています。

インプット プロセス アウトプットでのシステム説明。
皆で会社を発展させるためには、
まず、そのままではなく、発展させる必要があるのか?
どんなルールの中で行うのか?
自分たちの給料は売り上げとどう関係しているのか?
などを説明する事が必要だと考えています。

しかしなかなかうまく説明する方法が見つからずにいましたが、
この時に、たくみの会で覚えたインプットとプロセス、アウトプットの説明が
大いに役に立ちました。

粗利と材料費に固定費、人件費、税金などをすっきりと説明する事ができ、
ここが明確になったおかげで、この会社の社会における立ち位置、出来る事、
出来ない事、やるべき事が導き出され、
中小企業における会社経営とは、
「皆で行う法人格育成ゲームのようなもの」という説明を行うようになりました。

現場作業の事
現場作業を始めてから今まで、もっと楽にできる方法はないか?
本当にこのやり方でいいのか?どうすればもっときれいに仕事ができるのか?
と自分なりに考えていました。

しかし今思えば、たくみの会と出会うまでは、
必要以上に筋肉に頼る状態を続けていました。
結果として疲労が溜まり、腰痛がひどくなる。それでも現場は休めない。
緊急入院した事も2回ありましたが、どうにも出来ない状況に、
この仕事は元々こういうものなのだと言い聞かせてきました。

その思いが覆えったのは、たくみの会に初めて参加した時です。
私たちが現場作業で使う道具で、
レーキ(rake)という、砂場を均すトンボの様なものがありますが、
その会場には掃除用の自在モップがあり、
これをレーキに見立てて、押してみようという事になりました。
私は押す係、向かいの人が全力で阻止する設定です。

阻止役は、身長180前後、体重は100s近くあるであろう体格の良い I さんでした。
もちろん動くはずがないと思い動かしてみましたが、
結果は予想通りピクリとも動きません。
次に、白神先生にある事を指摘してもらい、再度行った途端、
床の摩擦が消えて無くなったかのように、スルスルと滑り出すモップ。
それに伴い、相手の巨体も崩れていきます。

この時、手ごたえは何もありませんでした。
力を入れていないで押している自分のモップに
相手が何やら苦戦して崩され引きずられていく。
それを他人事のように見ている自分がなんとも不思議でした。

その次の日から少しずつ、この経験を作業に応用する事にしました。
もちろんすぐには出来ませんでしたが、たくみの会に参加し続ける事で、
少しづつ今までと違った感覚が芽生えていきました。

重さのある道具であれば、
その道具の重さを最大限に発揮する様努める事で、
今まで必要だと考えていた力がだいぶ軽減されました。
( 例えば、10kgある大ハンマー、ツルハシなど)
刃が付いている電動工具無理などは、
無理に押さえつけたりすると、反動で大けがをしてしまう事がありますが、
その動きを無理に押さえつけずに、
音情報を機械からのサインとして捉えて扱うと、
今までよりも効果的に使える事が分かりました。

コミュミーケーション
たくみの会に参加してしばらくしてから、ある事に気が付きました。
取引先の方と話していても、以前に比べると、かなりリラックスしている自分がいて、
そのせいか、話し合いがスムーズに進む事が増えました。

以前の電話や言語でのコミュニケーションは、
「とにかく言葉を返す、言い洩らさない様に話す」という事が
多かったように思いますが、
今は相手の雰囲気を感じ、相手は何を求めているのかをしっかり聞くようにし、
じっくり考えてから返事が出来ようになってきたように思います。
何気ない事の様に思いますが、
取引先とのコミュニケーションが円滑になると、
非常に仕事がやりやすくなり、また、打ち合わせ等で様々な人と
お会いするのが楽しみになりました。

ひらめき
また、たくみの会に行ってからよく起きる様になった事の一つに、
朝のひらめきがあります。
起床してしばらくすると、何かしら気づく事が多くなりました。
それは、体の状態を知らせるものであったり、
仕事などのアイデアであったり多岐に亘ります。

ハッと気づく事もあるし、気づけば静かに情報が
流れ出しているかのような時もありますが、
これは本当に自分が考えたんだろうか?という内容の事もあります。
また、それらは数週間前に浮かんだ疑問の答えだったりするので、
人間は大変面白いと感じています。

今の経営状態
上記の事柄があり、
たくみの会参加2年目の売り上げはここ10年間のうちでなんと最高益でした。
その後、多少の増減はあるものの、ヒヤヒヤする様な状況もなく、
素敵な取引先、新たな営業品目も増え始め、順調に進んでいます。

昨年は、老朽化がひどかった社屋の改修も終える事ができ、
同時に、社内の環境改善も出来る事から進めています。
自分が変化したせいかどうかは分かりませんが、
以前より社員がリラックスしている様に見えます。

売り上げが上がり、経営が安定してきた事も大きな喜びですが、
社員がリラックスしている事も経営者として大変嬉しい出来事の一つです。

以前の様に、無理に未来像を描き、
杜撰な計画に沿って社員を動かそうとするのではなく、
今後も、「お互い人様である」という考えの下、
ありよう考え経営をしていこうと考えています。

 

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