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「武術たくみの会二の刻」の感想

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福井和彦医師和真認知楽習塾 塾長、東京)より
※福井氏はたくみの会フルスペックライセンシーの資格をお持ちです。

我々は生きて居る中で、
自然現象、社会現象、人間関係と色々な場面、境遇に遭遇する。
現実問題生きていくためには、
日々戦いとも捉えられ、企業戦士、交通戦争、通勤地獄等とも言われる。
そんな中、武術というと人を制し、殺傷する、争いの方法と考えられるだろう。
確かに武術たくみの会シリーズは、
武術と銘打ち武術的な課題を元に話は進むが、
決して人に対して害を与えたり、無理矢理乱暴なことをしたり、
傷つけて、何かを成し遂げるという話ではない。
人間の基本的なシステムと法則を紐解く参考書が
武術たくみの会シリーズと言えるだろう。

教科書としては、
触感123 ABアプローチ、そしてBCアプローチ、
呼吸法体操(フィジカルマネジメント)、たくみの会メソッド入門、
認知の心理学、知覚を操る、超越心理学、
未来と感覚の循環トレーニングなどの教科書的DVDがある。

その基本的教科内容をさらに深め、
広めるための応用問題、参考書という位置づけが、
武術たくみの会シリーズだと捉えた。

これまで学んで来た学校での学びは知識を得れば点数をもらえ、
次の過程に進むことが出来る学習システムであったが、
たくみの会での学びは、
学校でも学び、経営学でも、医学部でも学ぶような言葉もあるが、
人間に関して総合的、統合的で、本質的なことを知行合一という観点で学ぶ。

我々は数学でも、物理でも、化学でも、基本的理論、原理を学び、
その観点から物事を見て、分析して、考えるというのが科学だと
思い込まされてきている。
その点、今回の「二の刻」は、
「一の刻」で取り上げた題材を、観点を変えて再度学び直す所から始まる。
題材、課題が同じでも観点が異なれば違う解釈も出来、また、
それも有りなんだということを「一の刻」を学び引き続き「二の刻」を学ぶと実感される。

これまでは、口を酸っぱくして「相手基準」「相手基準」と言われて、
その「相手基準」の観点から学んで来たが、
今回、初めて「自分基準」という観点から学ぶという展開であった、
これまでにない立ち位置の大転換であった。
だが、これまで学んで来た基本通りであることも学べた。

また、世間では普段頑張って仕事していても、スポーツをしていても、
何をしていても、努力している中で、どん詰まり悩んで、苦しい状況にあっても、
さらに頑張れと声援を受け、益々、自分自身でもどん詰まりさらに苦境に陥って行く。

また、それが自分であり、自分の実力と思い込まされ、思い込んでくる。
その価値観、基準を変えたら面白いことが起こり、
また、思わず笑ってしまう。あるいは笑わざるを得なくなり、そして、癒されてしまう。
そんな通常では味わえないことを学ぶDVDだ!

どうしてもどん詰まれば、
何をどうしたらいいんだと考えて、あれこれ、こうしてああしてと色々と試行錯誤し、
自分を、他人を、物を操作しようとする。マニュアル通りしようとする。
しかし、手放してこそ、遊びが生じ、
そしてこれまでどん詰まっていたことから解放され、
これまでが嘘のような結果となると言うことを身をもって体感、実感出来る。
体験型参考書と言うことが出来るだろう。

練習することも、世間一般では「操る」ことを練習するだろうが、
「操らない」ことを練習する。 
空のペットボトルで、百均で売っているおもちゃの柔らかな剣で、武術で使う杖で!
そして、思考するとはどういうことなのか、
思考がしっかりすればその結果当然の結果がついてくると言うことを、
認知の不成立という検証された素材を用いて、
仮説と検証という科学的手法を用いて、自らの現状を元に学ぶ。

既に、教科書としてのDVDで紹介されている原理、機序ではあるが、
実際にそのシンプルな理論仮説の応用範囲が如何に深く広いかを知る。
否、日常の生活がどのような原理、原則で成り立っているのかを
改めて学ぶ機会となった。

そして、自分が普段如何に凝り固まった、狭小な自分なのかを知り、
どれだけ伸びしろがあるのかを知る、
希望と元気の元となる「方法論」ではない「ありよう論」の参考書である。
私個人にとっては思考と意識とは何か、
それが一体どれだけの意味を持つ物なのかを知ることが出来た。
さらに切羽詰まった時の認知行動変容療法ともなるものであった。

「すること」とは「しないこと」という働き方改革を、見つけられたDVDであった。

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